
間食に甘いものを好む人もいれば、せんべいやポテトチップスなどの塩辛いも のを好む人もいます。塩辛い物好きはラーメンのスープを飲み干したり、お漬物に
醤油をかけたりと塩分過剰摂取になりがちで、こうしたことが高血圧症、脳卒中を始めとする成人病に大きな影響を与えていることは知られていると思います。
塩分控え目の食生活はこうした塩辛い物好きには辛いもので、そもそもこうした味覚傾向にならないようにするのが一番の予防であることは間違いありません
が、塩辛いものを好む傾向は、一体いつごろから始まるのかについての研究はほとんどなされてきませんでした。
米国・フィラデルフィア
Monell Chemical Senses CenterのLeslie Stein博士らがAmerican Journal of
Clinical
Nutrition 2011年1月号に発表した研究で、塩辛い物好き傾向がいつ頃始まるのかを調査した結果、乳児期にはすでにそうした傾向が出始めるこ
とが明らかになりました。
博士らは61人の赤ちゃんを対象に、乳児期の食体験、食べさせられた離乳食の種類が、塩辛いものを好むようになることに影響を与えている可能性を検証する、小規模ではあるものの長期間の調査を行いました。
ま ず生後2ヶ月の時点で、被験者の赤ちゃんたちに通常の飲料水、薄い塩水(0.17mol/l),濃い目の塩水(0.34
mol/l)を与え、3種類に対する反応を調べた結果、濃い塩水は拒否し、薄い塩水には関心を示さず、通常の水を好みました。そしてその後の6ヶ月目で再
度同様のテストが行われました。4ヶ月間に赤ちゃんたちは、さまざまな離乳食が与えられ始めるため、比較対照の目的で果物の離乳食のみが与えられるグルー
プも設定されました。
6ヶ月の時点で再び2ヶ月時点と同様、通常の飲料水、薄い塩水、濃い目の塩水を与え、3種類に対する反応を調べた結
果、母親の報告から、でんぷん質中心の離乳食(インスタントのシリアルやマッシュポテトにミルクとマーガリンを混ぜたものなどで塩分が含まれている)を食
べさせられていた赤ちゃんは、塩分の入った水を好むように変化していることが明らかになりました。
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by 中村美賀子(美賀子さ…
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